~漂流中~

2017年6月、舌癌になった妻(39)が亡くなった。ADHDの息子(6)、頼りない自分(41)を残して…

■漂流12 引越しから1年

2019年2月11日



昨年の今頃、

引越し作業真っ只中だったなぁ( ´ ▽ ` )

と、しみじみ思い出しています。



aegis-pilebunker.hateblo.jp



あれから1年。



何とかやってこれたみたいです。



色々あったなー…



実家の事とか。

実家の事とか。

実家の事とか…



息子の制御不能とか…



まあ、リンクを貼るのも面倒なので、

昔の事は、以前の記事を参照願います。






あれから1年。



本当に色々あって、



最低限の生活環境を維持するために、



身を切り、多くを犠牲にして、



本当に必要なものだけを選び、



自ら息子と2人、孤立するしかない道を選びました。






苦渋の選択でしたが、

選択肢はそれしかありませんでした。






その結果は、仕事にまで影響し、



クビ覚悟で職場に助けを求め、



今では、仕事の内容は変わり、



時短は認められ、



報酬の減額も最大限抑え、



行政の特別な支援は受けずに



何とか生活を維持する基盤を作ることが出来ています。






しかし、そこまで自分1人でやりきる!



と宣言した代償は、



本当に大きな、大切なものとの引き換えになりました。






それは、仕事であったり、



実家の家族との繋がりであったり、



友人との繋がりであったり…






本当に、何もかもが変わりました。



辛いことは確実に増えました。



こんな時に妻がいてくれたらな…



泣き言なんでしょうが、



これを思わない日はありません。






自分が選択した、



選択せざるを得なかった道は、



本当に大切なものを沢山犠牲にしました。






払うべき代償は想像出来ていましたが、



それ以上に改善しようもなく、



当然逃げようもなく、



覚悟を決める以外にどうしようもなかった。






でも、



それで悲観したり、



打ちひしがれたり、



鬱になったりしても、



良い事なーんにもありませんよね。



悲しんで何かが解決するなら



いくらでも悲しみますし、泣きますよ。



でも、そんなことしたって



自分と、息子の生活は、困難は、



何も変わらない。



もっと辛くなるだけ。






ここで泣くのか、



何をするのか、



変えられない環境の中でも、



自分たちが自由に動けることはあります。



泣ける時間があるなら、



今自分たちが出来る事をやればいい。



環境が変えられないなら、



気分だけでも変えていこう!






って事で、

父子揃って、無心で楽しめる事。

また雪山に行ってまいりました(*^ー^)ノ♪






それなりに板を下に向けて滑れるようになってきた息子。

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だいぶスピードも出てきたので、

転ぶ時も豪快にすっころびますが、

1秒で立ち上がって滑り始めます(笑)

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滑りながら人に向かって

雪投げつけてきやがるヽ(#゚Д゚)ノ┌┛

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しまいには、後ろ向きながら滑って

雪投げてきやがった(笑)



止まらずにしゃがんで、雪を掻きとって

滑りながら後ろ向いて投げてくる。

いつからそんな余裕で滑るようになったの?www






スノーボードは、

妻も一緒に約20年もやってきて、

息子は2歳の頃からソリ遊びをやっていました。






息子が初めて板を履いたのは5歳の時。

妻が、息子のスノーボードやってる姿を見たい、と

まだソリがやりたい息子に、

なかば強引に板を履かせ、

初めての1本目から、いきなりリフト乗せて

上から滑らせました。



初めはフラフープの中に入って掴まらせ、

自分は外からフラフープを持って滑らせましたが、

数本滑ると、もう緩い斜度の所は

自分で滑り始めたじゃないですか!



その翌日には、もうフラフープ邪魔!

と自分で滑り始め、

動画を見た妻を驚かせました。



それから2年後の今年。

滑った日数的には、初日から数えて7日目かな?

その状態が上記写真の滑りです。

物凄い上達が早くてビックリします。



今年は、あと1回くらいは連れて行ってやりたいな。






そして、2月11日は妻と私の結婚記念日。



2日間がっつり新潟で遊んで、

翌日、片付け、洗濯も山盛りの中、

妻と一緒に小さな小さな記念日祝いを…



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このダッフィーは、妻が一番大切にしていた



販売初期のダッフィー。



妻の形見です。



お尻にジャリジャリのビーズが入っていて、



各部パーツごとに綿も仕切られているようで、



ちゃんと足を前に出してお座りが出来る子なんです。



(他のダッフィーは、中のワタがパンパンに入っていて、おしりにビーズも無いので、足を前に出して座らせようとしても足が突っ張ってしまったり、上体が軽すぎて、寝っ転がってしまいます。このお座りが出来るダッフィーは短い期間しか売られていなかったようで、本当に大切にしていました。最近はどうか私は分かりませんが…)






毎日、



妻を供養してあげられる十分な時間も取れないほど



息子とのドタバタ生活と、



詰め込まれた仕事と、



日々やらなければならない事のサイクルを



ちゃんと回していく事は、



本当に、



本当に、



ほんっっっとうにハンパではなく、



こればかりは、堂々と自慢させてもらうわ(笑)



と恥ずかしくも無く言えるほど大変で、



毎日、それだけで過ぎて行ってしまうことが、



妻には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。






しかし、妻はあの時、



自らの命の全てを掛けて言いました。



「息子をちゃんと育てる事が、私たちの使命だからね…」






なあ、



俺は、妻との約束、



守れてるかな…






妻との約束を守りきる事が、



妻の最大の供養になると信じています。






妻の、最後の願いを叶える。



妻は、2つの願いを私に伝えました。



その1つは、この息子の事。









もうひとつは…



たぶん、



きっと、



叶えられたと信じています。



妻の思いを全力で成し遂げられたと思っています。