~漂流中~

2017年6月、舌癌になった妻(39)が亡くなった。ADHDの息子(6)、頼りない自分(41)を残して…

■漂流11 🎍本年もよろしくお願い致します🎍

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い致します。






このブログを初めてから約1年4ヶ月が経過しました。



妻を失ってからおよそ1年6ヶ月が経ちました。



妻の病気が発覚し、
通常の生活が出来なくなってからは3年6ヶ月…






とても言葉では簡単に書き表せない、

表現しようの無い、

混沌とした状態のなかで迎えた新年。



しかし、ようやく



あけましておめでとうございます。



と、新年を喜びで迎える事がはじめて出来た1年目が、

2019年の年明けとなりました。






このブログをいつも見て頂いている皆様。

いつも支えて頂き本当にありがとうございます。



更新が遅く、浮き沈みも激しい不安定なブログですが、

毎月の訪問数は6,000~10,000程にも増え、

総アクセス数は10万を超えるところとなりました。



大半は、

まだ更新しないのかよ…

という落胆の数だとは思っていますがf(^_^;



しかし、それだけの方々に支えられているという事が、

ブログを続ける原動力だけでなく、

この壮絶な生活環境のなかでも、

諦めや、何かを切り捨てて行くこと無く、

今を生きていく事への力になっていますので、

本当に感謝しています。






えー、また、これは一部の方へ向けたメッセージではありますが、

今年からは年賀状を書くのをやめさせて頂く事をお許しくださいm(__)m



これまでの様々な困難を乗り越えてなお

今も繋がりがある皆様とは、

単なるお付き合いではなく、

様々な想いを超えた 縁 で結ばれている方々だと

思っております。

年賀状をやめることと、

その 縁 を切ることはイコールではない、

という事をご理解頂けましたら幸いです。



年賀状に代わり、このブログやLINEなどで

近況はお伝えしていきますので、

今年、年賀状を送って頂いた方には

大変失礼かとは思いますが、

こちらのご報告をもってお返しとさせて頂きます。






今年は、以前から妻とずっと続けてきた

新潟でのスノーボード年越しを

息子と二人でやってきました。



いつも一緒に行っている友人も

いつもと変わらず新潟に集合しましたが、

最近はそれぞれの家庭、生活の事もあり、

年末だけの参加というケースが増えており、

今年は年越しまでそこにいたのは

私と息子の二人だけでした。



それでも、

妻が大好きだった年に1度のイベントですから、

周りに流されず、

妻も含めて私たち家族の思いとして、

新潟で年を越しました。



年末までは天候も悪く、

新潟らしいドカ雪が続いていましたが、

元旦は、昨年までの悪天候が嘘のような見事な晴天。

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旅館の窓から撮影



雲ひとつないピーカンとはまさに。

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前日までのドカ雪に続くピーカンは

雪山の天気としては年に数える程しかない

最高のコンディション。

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雄大な景色に圧倒される息子



ゲレンデに毎年用意される振る舞い酒を一口頂き、

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それが体内から一瞬で蒸発するほどに

アドレナリンを噴出させてゲレンデを駆け巡ります。

(この日本酒が本当にウマイ!市販されている750mlサイズで5,000円程もする高価な日本酒なんか比にならないほど美味い酒です。新潟の酒造蔵出しの最高のお酒なんでしょうね。)



とはいっても、息子と二人では

置いていくことも出来ないので、

ずっとくっついて行くだけでしたがでしたが( ˘・з・)



でも、息子もだいぶ度胸が付いてきたのか、

まだまともに立って滑る事も出来ませんが、

しゃがんだまま、スーパー木の葉滑りで

自分がビンディングをはめている間に

見えないくらい先の方まで行ってしまうようになりました。

木の葉だけであんだけのスピードを出せるのは

妻が初心者だった時とまったく同じですね。

それをポカーンとみている初心者カップルの視線が面白い(笑)



その先に行ってしまった息子を追いかける時だけは

自分も本気で滑れたので、だいぶ楽しめました!



そして今回の旅行で発覚した衝撃の事実。

今まで私たちのスノーボードライフを支えてくれた

20年弱もお世話になった旅館が

今シーズンをもって閉業する事になったそうです。



ひとつ、またひとつと、

妻との思い出の場所が失われ、

まるで妻が、昔の思い出に捕らわれずに、

新しい道を切り開いていけ、と

背中を押しているようにも感じます。



そして、その旅館で息子と二人で年越しを迎える時、

とても不思議な事が起きました。



元旦の0時0分を伝える、スキー場で上がる花火

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毎年これを旅館の窓から見ながら

新年をお祝いしていました。



今年もこれを写真に撮り、

先に帰った友人にLINEで送信すると、

なぜかその写真だけはアップされず、

再アップしてもダメ。



相手側で見えているか聞くと、見えているという。

こちらでその写真をタップしてみると…

なぜか、その写真ではなく、

その友人と私たち家族で、

妻が病気になる直前の年越し時に撮影した

4年前のこの瞬間の写真が一瞬画面に映り、

「掲載期間が過ぎているので表示出来ません」

と、画面が真っ暗になる。



たしかに、その画像は

その友人と4年前に撮影し、

そのLINE上にアップされている画像。

その画像をタップすれば同じ状態にはなるのだが、

今回アップが出来ない花火の画像をタップしたときに

その写真が出ること自体、通常はありえない。



しかも、そこで一瞬表示された画像を

タイミングよくキャプチャしてみると、

昔の写真に、今のLINEの画面が映り込んでいて、

昔の写真ですらない。



妻が一番好きだった恒例の行事で、

大好きだった友人と過ごした時間を、

今の私たちと一緒に感じている。



この想いを伝えたい。

今も一緒にいるよ。

見守っているからね。



そういう事を伝えようと、

妻がこの不思議な現象を起こしているように感じました…



数分後、画像は正常にアップされた事になり、

その現象は起きなくなりましたが、

その時の画像はキャプチャしたものを残せました。






色々な事が、私に対して

前を見ろ。

前に進め。

思い出に捕らわれていては駄目。

新しい、今の生活を

今までのように切り開いていって!

そう伝えてきているようにも感じます。



暗く、雪が降り続いた2018年から、

晴天の2019年へ。



今は亡き妻をはじめ、

今まで私を支えてきてくれた全ての人、

全ての環境が、

立ち止まる私の背中を優しく押し出してくれている…

これに応えられるかどうかは、

全て私次第。



過去の思い出にすがるのは悪いこととは思いません。

しかし、もし妻の声が聞こえたならば、

必ず、



また下を見てるよ!

また悪い方を見てるよ!

もっと前を見て!



そう言われるでしょう。






辛いことですが、

過去に捕らわれずに前に進む。



今年の目標はこれにしてみましょうか…!!