~漂流中~

2017年6月、舌癌になった妻(39)が亡くなった。ADHDの息子(6)、頼りない自分(41)を残して…

■ADHD17 2年 運動会

2019年5月



2年生、

特別支援学級に入ってから2ヶ月が経ちます。



息子の状況としては、

1年前と比較したら雲泥の差と言えるほど

安定した状態になっています。



感情的な言動や、

手が出る行動、

寝転がって何もしない、

逃げ回る、

といった行動がとても少なくなりました。






決して落ち着いてはいませんので、

すぐ興奮して、嫌だと言われることをしてしまう、

しつこい、

声、アクションが大きくなる、

周りは一切気にしない、

言われたことを直ぐには聞けない、

遊び道具を取り合い、奪いとる、

行動の切り替えが超困難(自分でも困っている風)

といったところは、まだまだ強く持っています。



勢いで行動してしまうことはありますが、

話し合いで解決出来ることも増えてきました。



一時期、わざと悪いことをして、

それを注意された時に、



じゃあ止めるから、XXXしてよ。



と、要求してくるような行動が出ましたが、

自分から悪いことして、それをやめる代わりに

何かを得ようとするのは、



絶対に話聞かないからな!

そんな悪いことするなら、

お父さんは一切おまえの言うことは聞かない!



と、その行動だけは断固として拒否、

事の悪さによってはここまで強く言われることもある、

という事を経験してもらう為に、

1分間くらいだけブチ切れ、

やめた瞬間に、元通り楽しくやる(笑)

これを繰り返したら、



あー、はいはい、わかってるよ。

もうしないよ。



と、スムーズな妥協に繋がるようになってくれました。







少し横道に逸れますが、



まぁ…このやり方も、

相手の理解の深さとか、

考えの浅はかさとか、

聞こうとする態度、

どこまで試そうとしているか、

怒りの感情を感じ取るのではなくて、

言葉を聞こうとしてくれているか、

など、

物凄く状況を分析してやってる事ですので、

誰でもブチ切れれば言うこと聞く、

という事では無いので注意が必要です。

当然ながらブチ切れも演技ですしね。






発達の対応は、

こういったその場の状況を常に考えて、

即座に分析してやるべき事を決める、

というスピード感と、

当たりの強さ、程度を適切にコントロールする、

絶対感情的にならない、

などの冷静な判断が必要です。



ちなみに、絶対にやってはいけないのが、

解決方法は何?

どうすればこの行動を改善出来るの?

と、短絡的に人から聞こうとする事だと思います。

子供に対してやってはいけないこと、ということより、

親や大人の意識としてやってはいけないこと

として。



そんなものは誰にもわからない、医者にもわからない、

今この瞬間のやり取りでは解決出来ない、

善悪の判断だけでは行動は改善されない…



まずはそこを理解するのが先。



その上で、

障害に対する知識と、

本人の理解と、

周囲への理解と、

環境に対する判断と、

今起きている事への多方面からの状況把握をして、

更に、

1発解決を決して目指さず、

段階的に、しかし、1つずつ確実に、

その問題に関わる全員(本人、友達、先生、大人も)

に対して、

それぞれがどうしていけばより良い状態になるか?

を、しっかりと言い聞かせ、理解してもらう。

という対応が必要です。



まず、頭でやり方を決めてしまおうとする人には、

シビアな言い方かもしれませんが、

間違いなく発達障害の子への適切な対応は

出来ないでしょうね。



躾や指導の方向性は決める必要があります。

でも、

やり方、言い方は決めてはいけない。



これ、短絡的な考えを持つ人には

絶対にわからないです。

言葉の意味は理解出来ても、行動出来ないですね。



そういう大人が近くにいるとき、

息子の行動は相当に荒れました。

そして、

そういう人は、こちらからの話、申し出に対しても、

じゃあどうすればいいんですか!?

と言うばかりで、理解を示さない。



ある種の、正義感いじめみたいなもので、

話にならない事が殆どです。



正論を並べる事しか出来ない人、

考えているとは言いながら事実からは目を背ける人、

大事な1点に集中していると勘違いしている人…

こんな人は、“多数の普通の子” に忖度しすぎて、



普通はこうじゃないと駄目ですよね?

どの子も、そういう風に出来るようにならないと

駄目ですよね?

みんなに同じように接して、同じルールを守らせないと

不公平じゃないですか!



と、ちゃんと出来ている子の頑張りを評価しようとする。

評価をする事は悪くないんですが、

その、出来ている子の頑張りや成長と

同じ成長度合いの枠にはまらない子は、

出来ない子

として叱りつけ、躾だと言います。



しかし、何らかの生まれ持った特性により、

その 普通の成長 から外れてしまい、

どうしても成長が凸凹してしまう子が、

発達障害だと診断されますので、

そういう子は枠から外れてしまうことは前提なんです。



しかし、そういう子を爪弾きにして、

放ったらかしにしてしまえば、

将来、必ず本人だけでなく、

家族だけでもなく、

周囲にまで迷惑が掛かる人になってしまう。



迷惑だからあっちいけ!



という後回しは、

巡り巡って、社会全体の問題として

必ずツケが回ってきます。

登戸の通り魔事件のようにね…



どうやったって、

自分には関係ない、にはならない世の中なんですよ。



なかには、親が見放す不幸なケースもあると思います。

登戸の犯人も、そういう境遇だったのでは、

と報道されているようですね。



でも、障害を持つ子の親は、

大半は死にものぐるいで

しっかり生きていける子にしなければ!

と、人生の全てを投げ打って

対応をしていると思いますよ。



なら、親が全部面倒みろ!

よそ様に任せるな!

そんな極論を言う人がゴマンと溢れている最近ですが、



ベストを尽くそうとする結果、

その辺はバランスが必要になるのです。



色々な、気を許せない人との関わりの中でしか

喧嘩をするような子もいる中でしか

得られないスキルというものもあるのです。

常に家にいるという引きこもり予備軍にしない為の

対策が大いに必要になるのです。






その中で、どうすればこの子は

スムーズに 普通 の枠の中に入ってくれるか、

その子に合わせた成長を、

家族を中心に、

関係する社会全体で促していくのが、

発達障害に対する対応の仕方になるんです。



今すぐには言うことが聞ける子ではないかもしれない。

でも、数年後には、枠に納まっているように

数年のスパンで対策を行って、

将来、自立した生活が出来るようにする事が、

発達障害に対する適切な指導なんだと、

私は思います。






だいぶ横道に逸れましたがf(^_^;

話を戻しましょう。









その後の学校での行動は、

不要な刺激、挑発、自らのちょっかい出しが少なく済む

という部分で、特別支援学級の良さがよく出ていて、

決して真面目にはやっていない気がしますが╭(๐_๐;)╮

集中して活動出来る状況のようです。



また、同じ学年の以前から仲良くしていた子が、

同じく特別支援学級にいるという事も

相当関係しているでしょう。



その子も、凸凹に苦労している男の子なんですが、

うちの子とはまったく違い、

とてもオットリしていて、優しい子なんですよね。

うちのは、周りの子の影響を受けやすいので、

活発な子がいれば、更に活発になりますが、

穏やかな子がいれば、態度が優しくなります。



この子との関係が、とても良いんじゃないかな

と感じます。

相手の子も、うちの子のハチャメチャぶりに、

ちょっと明るくなったかも(笑)

なんて話を聞きました。



お互い、上手く刺激しあって、

共に成長していける関係になれたらいいなぁ

と思います。



ちなみに、1年の秋以降、

薬関係は一切服用していません。






先日、運動会がありました。



特別支援学級の子は、

交流クラスが決まっていて、

そちらのクラスに入って参加する事になりますが、

支援学級の先生が常に見ていてくれます。



うちのも、どちらかと言えば

どちらか、なんて言えないくらいの問題児なので、

もちろん先生が付くのですが…



あれ?

うちのこどこ?



なかなか見つけられない。



先生もいない。



去年は、しゃがんでずっと砂弄りしてるのを見つければ

すぐに何処にいるのか分かったのに。



目立たなくなってる…



そう、普通のクラスにいても、

目立たなくなっているんですよ。



最初から最後まで、

問題行動や、先生方が何とかするという出動もなく、

楽しそうにやってるんですよね。



これには結構びっくりしました。






まあ、元々

嫌だ、やりたくない、行きたくない、

というタイプではなく、



学校行きたい!学童行きたい!

やってみたい!一緒にやりたい!

みんな友達!無視されても嫌がられても友達!

なんで嫌がるの!@$♪¥&♡#☆♂〆ウワァッ~!!

というタイプなんで、



やる気になったことは

めっちゃやってくれます(笑)

面倒臭い事には、切り替えが出来ないのをいいことに

自分からはなかなかやってくれませんが(ーー;



運動神経も、

学年でトップ集団に入るくらいな感じなので、

走るのも速いし、

持久力もあるし、

なわとびなんかも、1年生にして

はやぶさ、後ろ二重、ゼロセンなんて、

回数こそ続きませんが、

数日の練習でヒョイヒョイ出来るようになってました。



でも、おバカなので、

チームプレイは出来ないし、

リレーとか信用度0で選手になれないし、

ドッヂボールは後ろに玉投げるしwww

イノシシか、クレヨンしんちゃんか!?

って感じですからね٩(๑•ㅂ•)۶



運動会の50m走も、

スタートから、ゴールまで、

ずっと横向いて走ってましたね(笑)

本気で走るみんなを見ながら、

追いつかれそうになったらちょっと走る、みたいなww

本気で走れよドルァァッ( ゚Д゚)┌┛Σ( ゚∀゚)・∵



ダンスも、大玉転がしも、

めっちゃ笑顔で、全力でやってました(*´ω`*)

かわいいんだよねぇ~

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お昼のお弁当には、

素麺とフルーツを山盛り持って行って、

流しそうめんマシンを持って行ってwww

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全部食ってくれました!

去年は普通のお弁当作ったら

フルーツ以外何も食べなかったのでil||li_| ̄|○ il||li



持っていく荷物は大変でしたけどね…



素麺、フルーツは当然ながら、

流しそうめんマシン、水2リットル、素麺つゆ、

継ぎ足し用のお茶、自分の飲み物、保冷剤たくさん、

一眼カメラ、ズームレンズ、広角レンズ、

敷物、そして撮影用の3段脚立…

もちろん車ではいけませんよね。

ぜーんぶ1人で、歩きで、

手で持っていきましたよι(`ロ´)ノシャーッ






今年の運動会は、楽しい運動会でした!

息子の成長もしっかり見られて、

沢山の子の、いい笑顔、本気の姿を見れました!






これからも、

やるべきことをやって、

母親がいなくなってしまった悲しみなんて

感じることがないくらいに毎日をちゃんと過ごして、

この子が、しっかりと社会の一員として

活躍していけるよう、

見守っていきたいと思います!