~漂流中~

2017年6月、舌癌になった妻(39)が亡くなった。ADHDの息子(6)、頼りない自分(41)を残して…

■漂流10 クリスマス爆発しろおぉぉっ!( ゚Д゚)┌┛Σ( ゚∀゚)・∵

2018年年末



息子の小学校2学期が終わり、

冬休みに入りました。



私はまだ1週間仕事がありますので、

平日は、妻の実家にお泊まりや、

お弁当持って学童で、

28日までは過ごしてもらうことになります。






息子の長期お休み中のお泊まり先として、

笑顔で迎えてくれる

妻実家の義父義母さんには大変感謝しております。



息子を、妻の唯一の子…孫として、

本当に可愛がってくれています。

息子の特性の事も、

とてもよく理解をしてくれた対応をしてくれています。



そんな息子との二人暮しという事にも気を掛けて頂いて、

食事の負担が軽くなるようにと、

手作りの料理、食材を小分けの冷凍パックにして

作って頂いたりもしてくれています。

本当に有難い限りです。



ここまでの理解をしてくれるまでには、

非常に長い時間と、

嫌われる事も覚悟の上での強い言葉による衝突も

何度もありました。



発達障害のカウンセラーの方からも、

祖父母世代の人達は、時代背景もあり、

障害に対して、理解が出来ない、認めない、

という風潮も強く、

躾をしっかりしていかないとダメだ!

親の責任だぞ!

と強く言われる方も多いため、

本当の意味で理解をしてもらうことは

難しいかもしれないですね。

そもそも、理解ということではなくて、

発達障害について当事者の意識で

勉強をしていかないと何も理解は出来ないので、

その勉強ということが出来ない方は

祖父母世代だけでなく、

実の親でも難しい事だと思います。



と言われていましたが、

息子を通してたくさんの衝突があった裏側では、

実際に同じADHDの息子を持つ友人などから

情報を集め、知識を増やし、

今までの常識では対応しきれないと言う事を、

妻に代わり、孫を正しく育てるための勉強をして頂けて、

徐々に意見が合うようになり、

衝突も減り、

ようやく今の信頼関係を築けた感じがあります。



ここまでくるのに、

双方、相当な努力と負担があり、

それだけやっても、大人数人掛りでも

対応が難しい息子…孫を、

妻が残した唯一の子として、

とても深い愛情を持って接してくれています。



そんなじいじ、ばあばの所にお泊まりに行く息子は、

一時期は、



怒ってばかりで嫌だ!(怒られるばかり、が正しいf(^_^;)



と言って嫌がる時期もあったが、

最近は、対応も適切なため、

嫌がる事も無くなって、

泊まりに行くのも、楽しみになってきたようです。






それに引き換え、うちの実家は…

以前の記事でも伝えた通り、



■漂流06 今こそ決断する時だ!
http://aegis-pilebunker.hateblo.jp/entry/2018/05/01/100702



兄のひきこもりを放置しすぎて手に負えなくなり、

両親もあらゆる事を解決しようと努力をしないため、

実家の財産全てを兄に牛耳られ、

身動きが取れなくなっている。



それを、解決、または、

何とかしようと努力を始めないのであれば

私は、自分の生活を維持するのが精一杯なので、

実家とは一切接点を持たない!

と宣言しています。



家はすぐそばですが、姿を見ることもありません。

ごくごくごく稀に手紙が投函される事がありましたが、

手紙にはその事は一切書かれていないため、

こちらからはコンタクトをしていません。



下手に手を出しても、

兄、両親の全員が、

一切自分たちは変えようとせず、

こちらの生活にだけ注文を付けてくるなんて

そんな無駄な時間に構っている暇は無いので。

家族なのに悲しい思いをしているのは、

自分も、息子も一緒です。

つらいのはそちらだけではありません。



一部で、家族を見捨てた非常な人間

という見方をされている雰囲気があります。

家族なら、事情を超えて助け合うもの。

そういう気持ちが強いのでしょうが、

妻の病気という、

努力ではどうにも出来なかった不幸から、

突然人生の岐路に立たされた息子と、孫に対して、

偽りの手を差し伸べ、

共に協力して、助け合って生きていこうと

手を繋ごうとした瞬間に、

その手を振り払われて、

調子に乗るな!

と意味のわからない手の平返しをした人間が、

今度は自分たちが大変なんだ、助けてくれ。

なんて言われたって、

こちらから差し伸べる手なんて無いのは当たり前ですよ。



こんな話を掘り下げたくは無いので

話を先に進めます。






息子を学校へ通わせる毎日がひと段落すると、

やっぱり気持ちが楽になるというか、

緊張感がなくなりますね。



毎日いっときも休みが無いのは、

それなりのストレスもありますが、

毎日のリズムを崩さないようにする気持ちが

張り詰めているため、心地よい緊張感があり、

悩みや、不安を感じる隙も無いように感じます。



しかし、緊張の糸が緩むと、

今まで張り詰めていた分、体も、気持ちも、

ちょっと休みたい、楽したい。

という気持ちになってきます。



そうすると、心に隙間が生まれるんですね。



その隙間には、



緊張している時には出てくることの無い



様々な思い、雑念、不安が、



堰を切ったように押し寄せてきます。






以前、

妻とまだ一緒にいた時、

息子と3人でいた時、

この、たまにの 休息の時間 は、

とても心地が良い時間でした。



自分の影響で、妻も好きになったコーヒーを淹れ、

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(他の写真は出来損ないばかりで、精一杯の背伸びしてます💦)



スコーンなんかを焼いたりして、

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何をするでもなく家族を構い、

柔らかい幸せを感じるひとときでした。



それが今、この休息の時間は、

普段の緊張感を感じている以上のストレスを

感じる時間に変わってしまいました…(。´Д⊂)



何よりも辛いのは、

当然ながら、ここに妻がいない事…



どんなことがあっても、それさえ解決すれば

どんな悩みも吹き飛ばせる自信がありますが、

それは叶わないことだと、

普段は望まないようにしている自分がいます。



しかし、やはり緊張感が無くなればこの想いは、

あれから1年半の月日が流れても、

容赦なく頭をもたげてきます。



多分、前向きになんてなれていないのです。

普段は、息子との生活に忙殺されて、

そんなことを考える余裕すらないだけで、

1年半前から、

いや、

もう助けること叶わない

と思わざるを得なくなったあの時から、

妻への想いは何も変わっていません。



言葉にすると聞こえは良いかもしれませんが、

生きていく上で、これ程辛いことはありません…



今まで、この1年半、

自分をここまで生かしてきたのは、

息子

ただ一人です。



息子を、何とか

1人でも生きていけるように、

少しでも適切な行動が出来るようにと頑張る事だけが

自分の役割、生きる目標になっています。



でも、これって共依存になる

相当に高いリスクがある状態なんですよね。



今、自分のやりたいこと、

誰かと一緒にやりたいこと、

ほとんど無くなってしまいました。

息子の為の時間、

息子の為の趣味、

生きている時間の全てが息子の為に使われています。



ADHDの息子を理解し、制御出来るのは

絶対に親しかいません。

少なくとも、小学校低学年くらいでは、

1人で行動させたり、

他人の家に遊びに行かせたりなんて、

とても出来るものではないです。

いつなんとき、突然の結果を考えない暴力などが

出てしまうかもわかりません。



迷惑を掛けられない…



ADHDの子を育てる親は、

必ず共依存になると感じます。



他の親に任せて友人関係を広げたりも出来ないですし、

普通の方はADHDの子なんて制御出来ませんので、

面倒を見るなんて間違いなく嫌がられます。

親が面倒を見て、責任を取るしかないんですよ。



私も今、まさにその状態なので、

数日でも息子がお泊まりなどで

一緒にいない期間があると、

相当な不安が襲ってきます。



普段、誰とも話が出来る余裕がありませんので、

こんな時だけ都合よく誰かを捕まえて

自分の欲求を解消しようとしても、

そんなことに付き合ってくれる人は

当然ながらいない訳です。寂しいですよね…



しかもクリスマスですしね。

ほんと、クリスマスなんて爆発すればいいのに(笑)

妻がいないクリスマスなんて、

ただ子供にオモチャせびられるだけじゃないですか
ԅ(,,´﹃`,,*ԅ)



この共依存の不安感と、

寂しさを埋める事が出来るようになるのは

いつの日か…