~漂流中~

2017年6月、舌癌になった妻(39)が亡くなった。ADHDではなくASDの息子(6)、頼りない自分(41)を残して…

■舌癌16 絶望と、希望と・・・

2016年7月10日



舌切除、

頚部リンパ節切除、

頚部放射線治療

と治療を繰り返し、やっと会社復帰と、これからの体力回復と、抗がん剤治療の準備の為に、ようやく前を向いて自分の足で歩き始めた妻の出足を払い、どこまでも付きまとい続ける病魔。



口内の強い痛みの為に救急対応を行った7月10日。

精密検査と、主治医の判断を仰ぐために

また会社を休んで病院を訪れたのは、その翌日。






2016年7月11日



おはよ~✨
調子は昨日と変わらず。
今朝は痛くて3:30に目が覚めた。



妻は、朝早くから痛みがあり、
痛み止めを飲んではいるが、今までのように効いてはくれず、食事もままならない状態に。



癌の再発は最悪の結果だとして、

それ以外の原因があるとすれば…



顎骨壊死は、まさかこんな早く起きる筈はない。

今回の放射線治療は、顎骨に当たらないよう注意しながら行っており、出来る限り壊死を起こさないように治療をしているのだ。

しかし、舌の付け根付近がえぐれ、
その深い位置、右奥歯の虫歯か、右耳の中耳炎か、
そういった類いの強い痛みが消えない事を考えると、顎骨壊死も想定される。

だとすれば、舌の付け根のえぐれた部分から、
骨が壊死した膿のようなものが出てくるために、
そのような変化を起こしている可能性はある。

起きる可能性こそ低いものの、
状況だけで考えれば、顎骨壊死もあり得る。

絶対にあって欲しくない事だが…



舌の神経がビリビリと激しく痛むのは、
口腔カンジダの可能性?それとも…

カンジダの画像を検索すると、妻の今の口腔内の状態に近い画像が沢山見つかってくる。

発生原因も、
放射線治療後や、ステロイドの多用、口腔内の十分な清掃不足(放射線副作用の悪化を防ぐために致し方無い部分が多分にあるが)、唾液の分泌不足など、全ての条件が合致する。

カンジダ、つまりカビ、真菌は、
非常に患部の状態が良くないときに併発する恐れのある、病状を更に悪くする原因にもなり、免疫力が落ちている証拠にもなる。

知らずに放置したり、
舌のかさぶたのような塊を綺麗にしようと磨いてしまったりすると、菌が血管に侵入し敗血症になる恐れもある。

治療に時間も掛かり、他の治療も止めてカンジダを先に治さなければならず、いま、そんな事に足を引っ張られてしまう訳にはいかない。



これら起きて欲しくない問題が起きていないかどうか。

癌の再発は無いか。

今の痛みを抑える方法はあるのか。



病院は大変混み合っていて、すべての検査が終わるまで長い時間が掛かったらしい。

血液検査、口腔内検査、触診、真菌検査、MRI

特に今回の検査では、
MRIで舌付け根のえぐれと、顎骨の状態、癌再発を早期発見するための検査という意味合いが強かったのだろう。



私は、色々な可能性を考え、

癌の再発が頭を過り、

しかし、悪く考えてはいけない、思えば思うほど悪いことが起きるぞ、と妻両親に釘を刺され…

辛い思いをしているであろう妻へ連絡します。



     いろんな言葉が浮かんで、消えて…

     心がメチャクチャだ

     痛みを取ってあげることが出来ない、
     無力で、悲しくて、辛くて、怖くて、



痛みを取るのは医者の仕事。
家族はそばにいてくれるだけでいいんだよ💕

明日、検査の結果聞きに行くから
一緒に来てね✨



これじゃ、どっちが励まされているのか…

本当に情けないm(__)m



この言葉を私に投げ掛けた時の妻の気持ちを
私は2017年5月頃に知ることになります。



この日、妻がひとり涙を流し、

言葉を失い、

明日、旦那様と一緒に結果を聞きに来て下さい。

と言われていた事を、私はまだ知りません。






2016年7月12日



妻と一緒に、昨日の検査結果を聞きに行きます。

妻は、妻の両親に車で送られ、義母と一緒に病院に来ます。



長い長い待ち時間…



ようやく呼ばれ、妻と私だけ診察室へ。
義母は外で待つ事に。

診察室に入った私たちは、MRIの画像を見ながら主治医の説明を聞きます。



舌右側切除部 ~ 舌右側の付け根
付近にあやしいモヤモヤが写っている。

癌の再発の可能性が高いです。
確定診断の為に生検が必要です。



と。



妻は、何も言わずポロポロと涙を流します。

私は、一瞬言葉を失い、

妻の手をぎゅっと握り、



手術では、癌を取りきったんですよね?



と、何を求めているのかわからない言葉で、沈黙を遮ります。



手術では、ちゃんと安全域をとって癌を取りきっています。切除断面にも癌は見つかっていません。

癌は数年掛けて大きくなっていくんです。
通常はこんなに早く癌が広がる事は少ない。
しかし、10人に1人くらい、大変アグレッシブな動きをする癌があります。

手術の時にも言いましたが、
奥さんの癌は浸潤性が高い癌で、あまり一ヶ所に固まっていない。

そういう癌は、癌が手を伸ばしていなくても、
突然近くのリンパや臓器にジャンプすることがあります。



主治医の先生はMRIの画像を見せながら、淡々と続けます。



舌の切除部分と、
口腔低(舌の付け根など、舌の下の部分)に影が広がっています。

これがもし癌だとした場合、

外科手術で、舌を半分以上切除(亜摘出)と、
右顎の骨を区域切除、または、半分近くを切除して、その周辺と、口腔低の肉をすべて一塊として切り取る必要があります。

当然、右下の歯もすべて無くなります。
舌も、以前は神経を残して切っていますが、今回は神経ごと切る必要がありますから、殆ど動かなくなります。

ただ、切ったままでは傷を閉じることが出来ませんから、別の部位から肉を持ってきて、切った部分を移植により補います。

舌も再建します。

その際、十分な血流が見込める血管ごと肉を移植しないと、切った肉が壊死して落ちちゃいますから、そうならないように顎の血管を縫合して、血流を確保したものを当てる必要があります。

通常、肉を補う場合は、お腹、お尻、太股、腕などから切り離した肉を使うことが多いのですが、顎への移植の場合、顎に流れる太い血管が人間には1本しか無いため、この血流が妨げられるとすぐに肉が腐ってしまう。

そのため、切り離した肉を使った移植(遊離皮弁・ゆうりひべん)を行うのはややリスクがあり、最近は組織を切り離さずに繋がったままの組織を使って移植(有茎皮弁・ゆうけいひべん)をする方が良いとされています。

ですから、もしやるとすれば、右肩~右胸辺りの肉を切り取り、首付近の肉は繋げたまま肉をねじり、顎の中に入れて繋げる、という方法がいいと思います。

切り取った肩、胸の所は皮膚の代わりになる医療用の網のようなものを被せて、治癒を促します。
他の肉などで整形するかどうかは癌の再発がない事が確実になってから考える事ですね。

歯も、癌再発が無い事を確認してから口腔外科などと協力して、歯茎や歯を再生させることも出来ます。最低でも3~5年後くらいの話ですね。

傷が癒えて、残った歯でものを噛んで食べられるかどうかは、半年後くらいからリハビリすることになると思いますが、顎骨を切りますから噛むのは難しくなります。

顎骨の区域切除なら、切った部分を補う金属プレートか、人工骨で、骨と骨を繋げて噛めるようにしていきますが、顎骨を半分切除してしまうと、右耳の方まで骨が無くなりますから、その場合は金属プレートなどで補う事は出来なくなります。

金属のプレートも、人工骨も、体からしてみれば異物のため、周囲が膿んでしまい、体の外に排出される事もしばしばあります。
いずれにしても、そうなってくると噛むのは難しくなりますね。

まずは、先の事よりも、癌を何とかしなければいずれにしても顎は無くなりますから。
すぐに準備を始めて、最短で8月24日に手術の予約を入れておきましょう。



悪性腫瘍切除後再建
慶應義塾大学 整形外科学教室
http://prs.med.keio.ac.jp/akusei/



遊離皮弁壊死への対応
J-Stage
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjshns/27/2/27_141/_pdf



口腔癌切除後の有茎皮弁再建についての検討
J-Stage
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsot/25/4/25_142/_pdf



ただ淡々と話を進める主治医と、

あまりの治療内容に絶句する私、

静かに涙を流し続ける妻…



顎の半分を切り取る…
あれだけ痛がっていた舌もまた切る…
もし、この手術が上手くいったとして、
妻は、食べ物を食べることは出来るのだろうか。
人として生きていく事は出来るのだろうか。

治療をしなければ、これ以上に辛い結果が待っている。



治療を選ぶも地獄

諦めるも地獄



…絶望しかありませんでした。



もし、手術が上手くいったとして、
妻は食事は出来るようになりますか?
いつ頃から食べられるようになりますか?



少なくとも、半年は経管による流動食。
嚥下リハビリを行って、飲み込みが出来るようになれば、その後は口からヨーグルトなどから始め、徐々に流動食を食べられるようになるでしょう。

私の患者で同じ手術をして、
片方の顎だけでお煎餅を食べられるようになったお爺さんもいらっしゃいます。



最高の結論だった時はそうなるんでしょう。

しかし、

個人的には、上手く行く結果だけを見て、悪いときの結果を考えずに進んでしまい、とてつもない、とても人として耐えきれないような苦痛を妻に与えることは絶対にしたくない。

怖がって治療しない、という事ではない。
この先、自分がどうなるのか見通しが立たなければ、希望を持つことも出来ない。

希望を持てない治療をしても、癌以外の苦痛によって生きる力、意思を無くしてしまうような結果にだけはなって欲しくない。

生きる力を治療によって奪われ、
生きながらにして絶望をし続け、
殺して欲しいと懇願されるような未来を描きながら今の治療に立ち向かっていく事など、どんなに強い人でもそれは無理だ。

もし悪い結果になってしまったとしても、
それでも希望を持って生き続け、
もし癌に負けてしまうような事になっても
癌以外の、死ぬことさえ出来ないような苦痛を
常に感じ続けるような、
そんな人生を妻には送って欲しくない。

だからこそ聞きました。



もし、その手術をして、
万が一、今回のように癌が再発したら
妻はどうなりますか?



今考えるべき事では無いと思いますが、
もしそうなった場合は、
切った傷口が繋がらずに、下顎はすべて無くなり、
下顎が無い、という状態で大変な苦痛を感じる事になるでしょう。
当然出血も続くようになりますから、
その状態でどれだけいられるのかは今はわかりません。



そうですか…



今回の再発までに掛かった期間およそ半年。

直感的に、

最悪の場合、半年後には妻はそのような状態になる可能性がある。

手術結果が悪ければ余命半年…
しかも想像を絶する苦痛が待っている…

そう感じました。



もしうまくいったとしても、
そんなツギハギだらけの顔で生活している人を、私は見掛けた事がない。

治ったとしても、生き続ける事が難しいのか、
家に籠ってしまうのかわからないが、
とても妻がそんな生活でもいいと、心の底から思うとは到底思えない。
たとえ命が助かっても、だ。



その後、

手術をせずに抗がん剤による延命治療の可能性について話されましたが、
口腔癌、扁平上皮癌は抗がん剤が効きにくい事が、統計上で分かっています。

まだ根治が望める方法は切除しかない、とされ、

もし抗がん剤で癌がとても小さくなるようであれば、その時はサイバーナイフによる治療も検討出来るかもしれない、という事だ。



サイバーナイフ
wikipedia
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%95



1週間後までに、家族でよく話し合って決めてきて下さい。



あと、今日やるべき事として、
この画像診断結果が本当に癌の再発かどうかの確定診断をしなければならないため、舌の生検を取らなければなりません。



と言い、妻の口の中にゼリー状の麻酔薬を含ませて、生検の準備をしていきます。



麻酔が効くまでの暫くの間、先生と話を進めます。



先日、痛みが酷くて救急対応頂いたのですが、
痛み止めがあまり効かず、処方されている薬でも耐えるのが難しい感じがするのですが…



多分、緩和ケアの為の入院をした方がいいでしょう。

緩和ケアというと、末期症状の方がやるものだという意識があるかもしれませんが、
癌治療と緩和ケアは、癌治療における2本柱で、
どちらが欠けても治療が上手く進まないのです。

もっと強く効く痛み止めはありますが、救急などでは処方出来なくて、入院管理の中で、どの薬をどれくらい使っていけばよいのか決めていく事になります。

奥さんの痛がり方を見ると、緩和ケアを始めるのがいいと思いますよ。



このとき、麻薬系(モルヒネ系)の薬の事など色々聞きましたが、今回は割愛します。

早く痛みを取ってあげた方がいいと思いますので、明後日、7月14日から入院出来るようベッドを予約しておきます。
そのまま切除手術まで入院で管理して行きましょう。
その方が奥さんも安心でしょ?



麻酔の効きを待っている妻が、
口を開けたままウンと頷きます。



なお、
今回の検査前に懸念していた

顎骨壊死、口腔カンジダ

は、検査の結果どちらも起きていない事がはっきりしました。

良かった…

しかし、だとすると今の痛みはすべて癌再発の仕業となる。
どちらも嫌な事だか、結果的に最悪の結果だったということだ。



それでは検査が終わるまで外で待っていて下さい。



私は外に出て、義母へ今の話を伝えます。



………



もう、それをするしか無いの!?
その手術をすれば助かるの!?



助かるかどうかは、わからないんです。

もう、ここからは命を掛けたギャンブルでしかない。

やってみて、
結果が良くても、どれだけ生きられるか。どこまで生きる力が回復するか。
結果が悪ければ、最悪の結末が待っている。



抗がん剤で、癌が小さくなって
癌と共存していく事が出来てる人だっているじゃない。
そういう方法はないの!?



それは、
根治が望めない人が選択する方法であって、あくまで延命治療です。

もし抗がん剤が効かなければ、何もせず放置したのと同じ結果が待っている。

そうかどうかの結果が出るまで、少なくとも2~3ヶ月の抗がん剤治療を行い、結果をみなければいけないんです。

その時、結果が悪かったからといって、今回の手術をやっぱりやります、とは言えないんですよ。

そうなったらもう根治は望めないんです。

まだ根治が望める今のタイミングで、あえて根治が望めない方法を選択しますか?
妻がそれを望むとは思えないんです…



もう何も他に出来ることは無いの!?



他に出来ることが無いか自分も調べます。
手術をするかどうか、1週間後に伝える事になっています。それまで考えます。

ただ、この癌のプロフェッショナルが、この方法しか根治が見込める方法は無い、と言っているんです。今の状況はそういう状況なんです。



そんな話をしながら二人で涙を流している所に、妻が生検を終えて診察室から出てきます。



妻をぎゅっと抱き締め、背中を何度もポンポンしながら、何も言えずにいると、



そんな顔しないで(*^_^*)

まだ死ぬと決まった訳じゃないよ。

そんな顔をしないで…



一番辛いのは、妻なのだ。

治療をしなければ、何をするか決めなければ、

という苦しみが待っている。

どんなに辛くても、逃げたくても、

決断しなければならない。

諦めている暇などない。

絶望なんかしてる時間はない。

生きるために何をすべきか、

考え、決断し、覚悟を決めなければならない。



妻は、今回の報告を受けて、

どうしても話をしておきたい人がいる。

と言って、病院地下にある放射線科へ向かいます。

義母は、誰かに連絡をするのか、携帯を持って 上で待ってるからね とそこで待ちます。



つい先日まで治療を受けていた放射線科。

その担当医であった女医さんが、とても親身に話を聞いてくれる良い先生だという。

とてもフランクな話し方をする方で、名前が純粋な日本名ではない事から、恐らくハーフの方なのだろう。

急な訪問だったが、ちょうど診察がすべて終わるタイミングだったため、快く私たちを迎えてくれた。



妻が、

再発しちゃったみたいです…

と伝えると、



ええー!
ついこないだ放射線終えたばかりなのに…
再発って、どこ?



と言いながら、電子カルテを見始めます。



舌と、口腔低か…
場所が切った場所だもんね、転移じゃなくて再発なんだろうね。

確かに、放射線治療は頚部リンパ切除後の掃除としてやってるし、転移予防だからねー

しかも顎の中には直接は危なくて当てられないから…でも、それでも20、30グレイくらいはその場所にも当たるはずだから、ある程度予防くらいにはなるかもしれないけど…

そっかぁ…

で、主治医のH先生は何て言ってるの?



下顎の半分を切って、胸の肉を持ち上げて再建するしかないって…



でもそれじゃ何も食べられなくなっちゃうじゃない!
んー…もう少し早く気づいていれば、切らなくても放射線で十分治療出来たと思うんだけど…



半年は経管だろうって。
歯とかを再建するのは3~4年掛かるみたいです…



先生は妻の背中を撫で、無言で妻の気持ちを受け止めます。

私も、妻も、涙が溢れ、我慢していた感情が溢れてきてしまいました…



私から先生に訪ねます。



正直に言います。
今回の顎切除治療は、どうしても他に出来ることが無い時の最終手段だと思っています。
他に何か治療方法はありませんか?



本当は、舌に出来た小さな癌が対象なんだけど、同じような口腔低癌に対しても根治できた放射線治療があって、私実際に見たことがあるんですよ。

小線源治療といって、医療用の放射線を出す針を舌に刺して、その周囲の癌だけをやっつけるやつ。

ちゃんとした設備がないと出来なくて、子宮頸癌や、前立腺癌にはうちの病院でもやってるんだけど、口腔癌で出来る所は少ないんですよ。

この辺で有名なとこは、
癌研有明
東京医科歯科大学放射線科ならやってるんですよ。医科歯科大学は症例数も非常に多く、日本で一番治療成績残してる所なんですよ。



舌癌の小線源治療について
広島大学病院
http://home.hiroshima-u.ac.jp/housya/medical/disease11.pdf



東京医科歯科大学 放射線治療
http://www.tmd.ac.jp/medhospital/medical/department/housyasen.html



実は、東京医科歯科大学で小線源治療やってるY先生と友達で、本当に素晴らしい技術のある先生だから、もし小線源治療やってみるなら、私から連絡しておきますよ!
あと、主治医のH先生にも伝えるようにするから、もし本当にやるなら私のところに来て。全部話つけてあげる!



小線源治療ってどんな…



まだ知識の無かった私たちは、小線源治療に対して聞きまくりました。

また、小線源治療がダメだった場合に、主治医の言っていた切除手術は可能か聞いたところ、状況にもよりだけど、出来ないという事は無いはずだよと。



これは…いけるかもしれない。まだ残された治療法があった!



その場で過去の治療実績などを調べ、すぐさま



やる方向で調整します。早めに結論を出します!
ありがとうございます!
これが唯一の希望です!



といって、この治療をやりたい事を義母に伝えに行きます。



義母に伝えると義母もすぐに納得し、
もう、今すぐやるって先生に伝えてきなよ!
と言われ、もう一度地下へ駆け降り、先生にその旨を伝えます。

明日朝イチで主治医に伝えておくから、主治医からの連絡を待ってくださいね。

と快く引き受けて頂きました。



絶望のなかに見えた、唯一の希望…

7月12日、たった1日の間に起きた天国と地獄。

私たちは、小線源治療にすべてを掛けてみる事にしました。



そして、

主治医からの報告を待ちつつ、
2016年7月14日、妻の緩和ケアが開始されます。