■漂流02 死別の辛さ
2017年10月8日
妻が亡くなってから3ヶ月以上経ちました。
今、
やっと妻の服や、バッグなど、
普段身に付けていたものの片付けに取り掛かりました。
ダンボールを用意し、
まだ着れそうな物を実家へ運ぶ準備をする。
改めて服を見ると、
それを着ていた時の、
元気だったときの妻を思い出します…
誰かにあげてしまうもの、
捨ててしまうもの、
取り掛かる前は、
もう使わない総ての物を手放そうと、
そういう気持ちで始めました。
でも、どうしても
箱に詰められないものがある(ノ_<。)
どうしても捨てることが出来ない物がある。
記憶のなかで、妻と強く結び付いている物がある…
これからの引っ越しの、コンパクトな生活の邪魔になるのだ。
妻の物が。
そう思わなければ前には進めない。
そう思って始めた片付けなのに…
亡くなった当初、
お葬式やお線香あげで、
妻の会社の人や以前からの友人など、
頻繁に連絡があり、
何かしら妻に関わる事を自分以外の人と話す機会があった。
百ヶ日を迎える頃、
徐々にその繋がりも薄れていく。
一人残され、
心の中の妻と二人だけの時間が訪れる。
その矢先、容赦無く訪れる
妻の記憶を辿るものの処分という過酷な現実。
妻との本当の別れは、
今かもしれない、とさえ感じる。
それでも、
それが前に進むために必要な事なんだと
自分に言い聞かせる。
どうしても手が付けられない物はまた今度にしよう。
未練たらしいと思われても構わない。
手放せない、と葛藤を続けても前には進めない。
救ってやれなかった妻の手を
自ら離し、
自分だけが歩みを進めるような選択を
しなければならない。
それが
死別により残された人達が感じる
最大の辛さではないかと感じます。